脳梗塞リハビリ＆マットピラティスLIM TOYOHASHI 豊橋市

体外衝撃波は、筋肉が硬くなって動きにくくなる痙縮（けいしゅく）という状態を改善するために使われる、非侵襲的な治療法です。

体の外から衝撃波を当てることで筋肉や組織にごく微細な損傷が生じ、その損傷を身体が自然に修復する過程で筋肉が柔らかくなります。また、血流が促進され、筋肉に必要な酸素や栄養がより多く届くようになり、結果として筋肉の柔軟性と機能が改善するともいわれます。

体外衝撃波による治療は、それ自体による効果も見られるのに加え、リハビリテーションと組み合わせることでさらに効果が高まることが知られています。痙縮を一時的に緩めた状態で必要な動きの練習をすることで、筋肉の過緊張は根本的な改善に向かっていきます。

同じく痙縮の治療には「ボトックス注射」もよく用いられます。ボトックスは筋肉に直接注射し、神経伝達をブロックして筋肉の過剰な収縮を抑えます。その結果、筋肉が一時的にリラックスし、硬さが和らぎます。ボトックスは効果が数週間から数カ月持続しますが、定期的な再注射が必要になります。またボトックスでは、一時的な筋力低下や痛みなどの副作用が起こることがあります。

体外衝撃波による副作用に関しては比較的軽微で、施術部位に一時的な痛みや赤みが現れることが稀にありますが、深刻なものは少ないとされています。

総じて体外衝撃波治療は体に負担が少なく、自然な回復を促す選択肢としてオススメなのだそうです。

体外衝撃波について

PNFという言葉を聞いたことはあるでしょうか？

脳・神経などのリハビリ分野に関わらず、スポーツの世界などでも取り入れられることがあり、その単語を耳にしたことがある方は少なくないかもしれません。筆者もその昔、部活動で「PNFストレッチ」なるものを経験したことがありそのイメージが強く残っていました。

しかし、その話をきいて阪本先生が「あぁ、よく言われることありますね」と苦笑いされるように、PNFは単に筋肉を伸ばしたり、繰り返しの動きを促したりする技術ではありません。その本質は、人間本来の自然な動きに基づいて身体全体のバランスや使い方を整え、社会活動を営むうえでの阻害要因となっている身体機能を回復するためのアプローチです。部位ごとにいくつもあるその人間本来の自然な動きのパターンを全て把握し、その中でどのパターンを活用するのが利用者さまの生活に好循環を生み出すのか、それが大事でありかつ難しい部分で、長い時間をかけて自分のものにしていくべきところなのだそう。本当に大切なことはやはり、日常生活の中で何を達成したいかに寄り添うことで、初回の方でも継続して利用される方でも一貫してその目標を共有するようにしている、と阪本先生は話されます。

目標、と聞くと病院でのリハビリを思い出す方も多いかもしれません。ですが先生ご自身はとてもフランクで、”リハビリにちょっと詳しいおじさん”として人と人とのお付き合いを大切にしてますね、よくご飯とか飲みに行ったりとかしますし、と照れたような笑顔。それができるのも個人経営ならではの強みだとも。

PNFについて

体系化されたPNFの全てを習得するのは、並大抵のことではありません。現に、国際PNF協会の認定コースを受講した上でチャレンジすることができる認定セラピストを取得し、現在も理学療法士として活躍しているのは愛知県内では阪本先生のみだそう（本施設調べ）。

驚くことに「明日からもまた研修会に行ってくるんですけど、そのさらに上に進もうかと思ってて」とサラリ。ええ、その上とは・・？「国際的な講習会のアシスタントとして経験を積んで、この手技を教える側に回るためのコースです。実は一回チャレンジしてて、その時は受からなかったんですよ。もっと積極的に前に出ろって言われちゃいましたね。」とも教えてくれました。

人と話すのが苦手なわけではない、とはおっしゃいますが、そんな控えめな一面もある阪本先生のモチベーションは一体どこにあるのでしょうか？自身が身につけたことを、後輩の育成のために惜しみなく伝えていくというのは、自分が学ぶ以上に大変なことだってあるはず。大きな野望や正義感があるのでは？

ーー「いや、ただ楽しいんですよね」と、とてもシンプルなお答えが返ってきました。身体のことを突き詰めていくことがとにかく楽しい、と。「これまで自分の好きなように勝手にやってきて、そろそろ引っ張っていく年代に入ってきたのかなっていうのもありますけどね。」経歴に見え隠れするストイックさと終始照れくさそうな様子が、いい意味でアンバランスな先生です。