カラダの先生 名古屋市

自分で経営も行っているからこそ、イチ担当者としてでなく自身の責任で利用者さまと直接関われるのが強みだと話す森先生。

ご利用されるほとんどの方は公式LINEに登録し、施設を利用されている時間以外でも気軽に相談したりちょっとした報告をしたりするのが習慣になっているそう。自主トレーニングの方法が合っているか？こんな道具を使ってみようと思うんだけどどうかな？そんな疑問をはじめ、ご本人だけでなくご家族の悩みや不安も丸ごと聞いてくれるとのこと。

こんなことができるようになった、こんな結果を残した、そういった嬉しい報告をもらったこともあると話す先生の目元はキラキラしていました。

カラダの先生ではあるけれど、カラダだけでなくその方を取り巻く環境や関係性まで含めて良くしたい、そんな思いからのサービスです。

サービス内容を見る

おすすめの利用頻度や回数はありますか？との質問に、少しだけ表情が曇った気がしました。

「定型的でいたくない、という思いが強いんですよね。」愛知県で自費のリハビリ施設ができ始めた頃からそこに携わっていた先生は、定期コース〇カ月〇〇回で〇〇円、のような当時は当たり前だった料金プランに疑問を感じます。「あまのじゃくなんで、自分が立ち上げるときはそういうふうに設定するのはやめようかなって。」

ですがそこには、高額だからと諦めていた人のハードルを下げたい、あえて期間を設けないことで”多く利用し続けてもらうというより長く関わり続けたい”、そんな真意がありました。実際に、半年に1回くらいの頻度でカラダが変化するタイミングに合わせてスポット的に利用される方もおられるそうです。もちろん短期集中で取り組みたい方のためのプランも用意されており、状態や希望に合わせて選べるようになっています。

さらに、あまのじゃくは屋号にも表れている、と。脳や神経、リハビリ、地名などを使用する施設が多いなか、子どもに名前をつけるようなつもりで愛着を持てる名前にしたと話してくれました。確かに、呼ぶたびなんとなくほっこりする施設名ですよね。

森先生は、ご自身も専門的な手技を多く取得されているだけでなく、積極的に療法士向けの勉強会を開催されています。特に、若手の療法士に対しては、養成校で学ぶ断片的な知識をどうやって利用者さまのカラダの変化と結びつけるのか、といった考え方を伝えることを大事にされているそうです。

もっと目の前の人を良くしたい、だから学びたい、そんな意欲を持てる療法士が増えることが大切で、自分一人が関われる方の数は限られているからこそ、細々とでもそれを続けることが社会貢献につながると考えている、と。

新聞紙の取材も受けた経験があったり、普段から講師を務めていたりということも関係しているのか、抽象的な質問に対しても一つひとつ整理しながらとてもわかりやすく答えてくださるのが印象的でした。